育児・保活データ集@中野

育児関連で調べたことや気になったことをメモします。リンクはなるべくアーカイブサイトに飛ぶようにしています。

家事/育児のアウトソース

 

第一子が生まれてからいろいろと家事代行とか使ってきた。

 

何しろうちは夫が何もしない(本当に何もしない、ギリ朝の保育園送りだけ)、

そして私の時給はさておき夫の時給>>家事代行の時給、

ということになるので、夫が働かない分は家事代行その他を使って補うことにした。

もちろん高いけど、それで擦り切れて子供にイライラ八つ当たりするより

ずっとましだし、育児してると服も外食も制限が出るので、

家事代行にお金を使うのもありだなという結論になった。

 

定期で同じ人に依頼するのがいい

とにかく重要なのは、単発ではなく定期的に同じ人に来てもらうこと。

仕事でも同じだが、新人にイチから指示するのはとても大変。

初めて依頼する場合には、顔合わせ、こちらの要望(力入れてもらいたいことと省いていいこととか)、使ってもらうツールの場所の説明などその都度説明する必要があるが、定期的に同じ人に来てもらうことで、ぐっと楽になる。

また、単発での依頼となると、いつ、どのタイミングで、どんな業者に頼むか、というところで迷う。仕事や育児で疲れてくるとそういったもろもろの判断をするエネルギーもなくなってくるので、ルーティン的に来てもらうことがとても重要。

お財布との相談になるとは思うが、最低でも月1か、隔週ぐらいがいいと思う。

 

何をアウトソースするか

掃除か料理というところになると思うが、個人的には料理を依頼するのがおすすめ。

子が小さいと外食できないが、自宅で手軽においしいものが食べられるのは気分転換になる。掃除の場合は、ルンバなどで自動化できない風呂トイレなどの水回りや窓掃除がいいと思う。面倒なレンジフードとか冷蔵庫の中はやってくれない業者が多い。私は4時間で料理+お風呂掃除という形で依頼していた。だいたい火曜日あたりに来てもらい、一回で作り置きなど含めてその週は何となく心にゆとりがあるかんじになる。で、次の週は自力で頑張れば、また翌週は家事代行さんくるぞー、ということで何とかしのいでいる…。

留守宅に入ってもらうかどうか

ここはキメの問題。狭い家なので長時間他人と同じ空間にいるのもまあまあしんどい。

パターンとしては、最低限の貴重品管理はするとして

・最初と最後だけは必ず在宅にして、途中は外に遊びに出る

・鍵預かりができる人の場合は、最後の帰宅時に顔を合わせられるようにする

などしていた。鍵預かりは別料金のことも多いので要確認。

 

そして業者選び

まずは依頼内容を決める。料理は受けないところとか、別料金のところも多い。あとは定期的に同じ人に来てほしいので、指名料とかが安いかかからないところがいい。

正直、数百円の差なら、値段よりもいい人に来てもらいたいのだが、高ければいい人が来るわけでもないし相性とかもあるので、いろいろ試して合う人を探すしかないと思う。

 

私が経験した業者とかの印象

シルバー人材センター:いい人に当たればすごくコスパよし。ただ、最近は後期高齢者レベルの方が本当に多くて、ろくな人材がいなくなってしまった感じ。

ダスキン:お試しのみ。ネイルばりばりの人が来たのでお断りした。掃除するのにネイルはないだろう…。

マザーネット:指名料かからず、シッターもしてくれる、病児もOKだったので、第一子の地方ワンオペ時代にはよく使った。ヘルパーの質はバラバラ。

タスカジ:当たりはずれが大きく、いうほど安くないので2回ほど使っただけ。よさそうな人を探してスケジュール調整するのが結構大変。

ジー:掃除のマニュアルがあるようで、きっちり仕上げてくれたが、指名料がかなり高く定期利用には向かないかも。大掃除の時期に2回ほど依頼した。

生協のNPOっぽいヘルパーサービス:1年ほど使っていたが、人が変わってガクッとレベルが下がり、やめた。あとなんか変に共助!とか理想論的なところが嫌だった…。

クラシニティ:外国人特区か何かでフィリピン人さんが来る。お試し利用のみ。きっちり仕事はしてくれたが、依頼事項の自由が利かず、毎週同じでないとだめ(例えば今回は風呂掃除はいらないから窓ふきしてとかの依頼はできない)ということでやめた。

産後ドゥーラ:区の産後ケア事業できていた人。結局この方に復帰後ずっと依頼していた。個人間の依頼なのでいろいろ融通が利いたのが非常に良かった。日程調整も直接ラインでやり取りしたり、業者を通さないほうが機動性が高いと実感。あとは栄養士資格がある方だったので、料理も素人の枠を超えたおいしいものがいただけて満足感が高かった。

 

もう一つのオプションとして:ベビーシッター

育休中からずっとキッズラインでベビーシッターを頼んでいる。もうあんな事件があったのであんまり人には勧められないが、個人的には、いい先生に巡り合えさえすればかなり便利なツールではある。

特に育休中には、離乳食や発達など、ちょっと気になったことを相談できる、非常に心強い存在だった。普段の子の様子をよく知っているので、たまにしか合わないかかりつけの先生よりも信頼していたと思う。

今は、土曜日の午前中2時間、上の娘が習い事に行っている間、外に連れ出してもらい、たまった家事を片付けるということをしている。片付けや掃除はアウトソースするための段取りが結構必要なので、こういうやり方でもいいと思う。

ただ、よいシッターさんの見分け方は本当に難しいと思う。。私は保育士資格があって、保育園での勤務経験がある人で、30代以上ぐらいを基準に選んでいたけど、とりあえずほぼ皆さん良い方たちでした。。

 

まとめ

家事代行は高い。自分の時給より高いこともある。

だけど家事がしんどすぎて子との生活がつらくて苦しいものになるのはもったいなさすぎる。親が機嫌よく余裕をもって子と接することができることは、子にとってもとても良いことだと思う。

だから、楽をするのは自分のためではなくて、子供のためだと思って、堂々と家事代行やベビーシッターを頼んだらいいと思う。

あとは、確かに費用は高いけど子がいると昔のようにホテルのディナーもいけないし、友達と飲みにもいけないし、ファッションにお金をかけることもあんまりできない。ならば、月2万かそこらの家事代行にお金を払ってもいいのではないかなと思っている。

だからぜひ、お金で時間と余裕を買ってみてはどうかと思う。

保育園の選び方(独断と偏見による)

単なるイチ素人ですが、保育園の選び方について。
子供2人で3つの保育施設にお世話になった単なる一素人の意見ですが
書きなぐってみます。当たり前すぎてごめんなさいという感じですが…。
私自身後から気が付いて後悔した事もいろいろ。

 

1.株式会社立、特に複数経営型は避ける


決めつけは良くないが、補助金の弾力運用が認められており、
どうしても保育士給与にしわ寄せがきて、労働環境が悪くなりがちという
制度上の問題があるので、できるだけ避けておくのが無難。

 

2.立ち入り調査報告書をチェックする

株式会社立を申し込まざるを得ない場合も多いと思うので、
他の自治体が出している報告書も含め、違反がないかチェックする。
特に人員配置の不正(保育士資格の誤形状、人数の不足等)は
子の保育環境に直結するので避けた方が無難。
社会福祉法人でも人員配置の不正が散見されるのでやはりチェックしたほうが良い。

行政による保育施設のレビュー集、チェック必須です。 - 育児・保活データ集@中野

3.通勤経路より自宅近くがおすすめ

 

通勤経路上にするか自宅近くにするか迷う場合もあると思うが、
小学校への接続を考えると自宅近くが無難。
保活界隈で言われているほど遠距離通園は多くない。
小学校という新しい環境に入る際にお友達ゼロは子もつらいし、
親も知り合いがゼロというのは何かときつい。
実際上の子のクラスでは、8割が同一の小学校(保育園の最寄)に進んだ。

 

4.バス経路もチェック

自転車送迎が基本の距離の場合は、バス経路も見ておく。
雨の日はタクシーも捕まらないことが多いため。

 

5.アクティビティはさほど重要ではない

リトミックや英会話の有無を重視する親も多いが、年少以降になると習い事が入ってくるし、
家庭でフォローすることもできる(保活に必死になるレベルの親なら特に。)
むしろ家庭で出来ない、子ども同士の遊びを保育園でみっちりやってもらう方が重要だと考えている。

 

6.園庭はあった方がいい

自分が子を遊ばせるときの事を考えればすぐわかる話だけど、
家の庭先で遊ばせるのと公園で遊ばせるのでは負担感が全然違う。
保育士の余裕のある環境の方が子によい保育ができるはずと考えているので
当たり前だけれども猫の額でも園庭があるに越したことはない。
娘の話では、「公園だと砂場遊びの道具を持って行ってくれないから園庭で遊ぶ方が楽しい」
とのことだった…。なるほど…。

 

7.屋上庭園/テラス程度でもあった方がいい

夏にプールが出来ないと本当に閉じこもる事になってしまう。
土日に親が運動させるのも限界があるので、
園庭はなくても夏のプール、水遊び環境は必ず確認した方が良い。
屋上庭園で、ビニールプールより大きい簡易プールを設置しているところもあった。
また、屋上では簡易なプランター菜園もしていたり、何かと活動が広がると思う。

 

8.ベテラン先生が多い方がいい

ベテラン先生は保育スキルが高いだけでなく、たいていの場合本人も働きながら子育てしているので、
ワーママとしてつらみを分かち合ってくれたり優しいことが多い。
逆に子供がいない先生では、「母親が楽しようとするのは罪!」という発想の人がいたりする。
仕事との両立の相談や、子どもが家庭と保育園で違う顔をしていること等、
ワーママ保育士さんは実感を持って相談に乗ってくれるように感じた。

 

9.PTAの活動の有無

保育園なのにやたらPTA活動が厳しく、くじ引きで役員強制、
ボスママが前例を持出して新入りをしめつけるみたいなテンプレなところがあった。
株式会社立とかだとないのかもしれない…。一応聞いてみるとよいかも。

 

10.認証園の落とし穴に注意

 

昨年から2歳までの小規模認可施設には連携園が指定されている。

このため、数年前よりも遥かに認証から認可への転園は厳しい。

また、認証園に在籍中に第二子の育休に入ってしまうと、

育休中は就労ではなく妊娠出産で素点がつけられるため、

転園がほぼ絶望的になる。

 

11.口コミに注意する

保育園の場合、実際にサービスを受ける子供ではなく保護者の視点になる。

また、保護者はその園しか知らないことも多く、相対的な評価は難しい。

もちろん、親が信頼できる先生がいるかどうかは重要だけど、

株式会社園の場合は園長/先生の異動で随分雰囲気が変わることもあるので、

あまり引っ張られず、淡々と給与水準や立ち入り調査報告書を

チェックしていくのが良いのではと思う。

 

まとめ。

園庭ありとか株式会社立は避けてとかそんな贅沢を言えない環境だとは思う。。
ただ、中野区の場合は希望順位は選考には関係ないので、なるべくよさそうなところを
希望上位に書いていくことをお勧めします。

または、株式会社立で待遇が悪いところより、保育ママを視野に入れてもいいかもしれない。(ただ情報があまりないので見学は必須とか延長ができないとかはある)


全ての園が、誰もが入りたいと思える環境になる社会を願ってやみません…。

要は、こどもにカネを出してほしいのよさ…。

 

行政による保育施設のレビュー集、チェック必須です。

行政は保育園に対して立ち入り検査を行っている。


保育園立ち入り検査とは何か、どんな項目をチェックしているか、
詳しくはこちらに。
https://www.fukushihoken.metro.tokyo.lg.jp/kiban/shidoukensa/hoikushisetsukensa/1nendohoikusyokousyuukai.files/reiwagannnennninnkakousyuukai5.pdf

認可、認可外どちらも調査が行われているが、
認可外については東京都のサイトでほぼ一通りチェックできる。
https://web.archive.org/web/20200727052115/https://www.fukushihoken.metro.tokyo.lg.jp/smph/kodomo/hoiku/ninkagai/tatiiri.html
こちらの新聞記事も詳しい。
https://web.archive.org/web/20191120173811/https://sukusuku.tokyo-np.co.jp/hoiku/7111/

 

ここでは、認可保育園の立ち入り調査報告書がどうなっているか調べてみた。

 

東京都のサイトにある立ち入り調査の概要
https://www.fukushihoken.metro.tokyo.lg.jp/kiban/shidoukensa/hoikushisetsukensa/2nendohoikusyokousyuukai.files/reiwaninendoninkahoikusyokousyuukai12.pdf

これによると、
東京都と区がそれぞれ権限を持っていて、東京都の検査分については、
データベースでも結果が確認できるらしい。

https://www2.fukushihoken.metro.tokyo.lg.jp/houjin/DBHP_Page2.htm

ただ実際のところ中野区では色々検索したけど全然出てこない…。
「合同調査」という形で区が文書を出しているよう。。

中野区は残念ながら立ち入り検査の結果の概要しか報告していないが、

中野区も、区民からの複数の情報公開請求があったようで、ようやく立ち入り検査結果の公表を行った!→詳しくは別記事にて。

 

他の区も、保育園名と指摘事項を詳しく出しているところがある。
株式会社や社会福祉法人は一つの母体が複数の園を経営しているので、
他の自治体でどのような運営をしているかは、
園選びの参考になると思うので是非確認してみるといいと思う。

以下、23区の立入検査報告を一覧にまとめた。
事業者名、保育園名が公表されているところには〇を付けた。
URLが張ってあるところでも、
調査結果の概要(件数と主な指摘内容)があるところと、
事業者向けガイドラインしかない場合もある。 

N/Aは関連ページが全然見つけられなかったところ。

見落としがあったら是非ご指摘ください。

 

ちなみに、公表されていない自治体でも、立ち入り検査は実施しているので、情報公開請求をすればかなり詳しい情報が取れるはず。

 

区名 事業者名の公表 関連ページ
足立区 https://warp.da.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/11488192/www.city.adachi.tokyo.jp/kodomokate/shidoukensa.html
品川区 https://warp.da.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/11488203/www.city.shinagawa.tokyo.jp/PC/kodomo/kodomo-hoyou/hpg000033487.html
大田区 https://web.archive.org/web/20200727041629/https://www.city.ota.tokyo.jp/seikatsu/kodomo/hoiku/shisetsu_kensa/shisetsu_kensa/index.html
荒川区 https://www.city.arakawa.tokyo.jp/a035/kosodate/hoikuen/shidoukensa.html
葛飾 × http://www.city.katsushika.lg.jp/business/1000069/1011978/1011984.html
文京区 × https://www.city.bunkyo.lg.jp/kyoiku/kosodate/jigyousha/sidoukennsa.html
江戸川区 × https://www.city.edogawa.tokyo.jp/kosodate/kosodate/kensa/index.html
板橋区 × https://www.city.itabashi.tokyo.jp/kosodate/shisetsu/hogosha/1004719.html
北 区 × https://www.city.kita.tokyo.jp/k-sesaku/kensa/sidokensa.html
練馬区 × https://www.city.nerima.tokyo.jp/hokenfukushi/chiikifukushi/fukusiservice/hoiku/hoiku2020.html
世田谷区 × https://www.city.setagaya.lg.jp/mokuji/kodomo/003/010/index.html
杉並区 × https://www.city.suginami.tokyo.jp/guide/kosodate/navi/shidoukensa/1060498.html
墨田区 × https://www.city.sumida.lg.jp/kosodate_kyouiku/kosodate_site/azukeru/hoikuen/ninka_hoiku/shidou-kensa/childcare-guidance.html
中野区

←new!

https://www.city.tokyo-nakano.lg.jp/dept/244000/d027391.html
豊島区 × https://www.city.toshima.lg.jp/404/kosodate/kosodate/hoikuen/chiikigata/2006181600.html
江東区   N/A
渋谷区   N/A
新宿区   N/A
台東区   N/A
千代田区   N/A
中央区   N/A
港 区   N/A
目黒区   N/A

 

江東区については熱心に監査に入っているようだが、
行政サイトでは見つけられなかった…。
https://web.archive.org/web/20200614130826/https://sukusuku.tokyo-np.co.jp/hoiku/4955/

中野区の地域別0歳人口と保育園定員の比較(2021年入園用)

2021年版の地域別保育園倍率を作りました。

0歳人口は令和2年版中野区統計書より。

保育園は認可のみ対象、小規模や保育ママは入れていません。
2020.6以降の新規開設園を反映。
(新規開設があった地域は赤字で表示)。

 

地域名 地域1才定員 0歳児人数 倍率(2021) 倍率(2020)
松が丘 10 54 5.40 3.7
新井 27 130 4.81 5.7
東中野 48 208 4.33 6.26
中央 52 217 4.17 4.27
弥生町 42 155 3.69 5.84
若宮 22 70 3.18 3.86
本町 60 183 3.05 3.1
鷺宮 42 117 2.79 3.02
鷺宮 36 95 2.64 3.62
野方 47 123 2.62 2.57
大和町 48 114 2.38 2.23
白鷺 50 116 2.32 2.44
上高田 60 138 2.30 2.22
江原町 20 44 2.20 3.45
江古田 68 130 1.91 1.78
南 台 86 152 1.77 1.38
中野 120 212 1.77 1.68
沼袋 56 54 0.96 1.52
丸山 27 22 0.81 0.78

 

東中野の倍率が一見下がっているけど、
大規模マンションが2020年11月入居開始だそうなので、
また来年以降は悪化しそう。

松ヶ丘は0歳児人口が2倍になっているため、倍率が上がっている。
新しいマンションが出来たのかな…。

(個人的な感覚ではもう西武新宿線以南、
特に中野駅徒歩10分圏のマンションは、
普通の共働きでは手が出ない金額になっている。。
現状の傾向が続くと、今後は北部の方が保育園が厳しくなるか)

ほぼいずれの地域でも倍率が下がっているけれど、
これは出生数が低下しただけで赤字の新設園があった地域以外は行政の努力ではない。

結局のところ、政府の目論見どおりで、
とにかく保育園はギリギリ増やさず何とかやり過ごし、
少子化で定員充足されつつあるわけだけれども、
その結果少子化は加速度的に進み、
第三次ベビーブームも起きなかったわけですが、
日本死ねとしか言えないですねほんとに…。

更に言うと、内閣府ご用達、民間保育園バンザイのポピンズとかフローレンスの社長がよく言う、
「多様な事業者の参入により質の競争が起きる」
「粗悪な業者は選ばれなくなる」

「だから民間が参入すれば保育の質は上がる」
というのは嘘っぱちだと思っている。

質の競争が起きて、業者が市場から退出するためには
まず十分な供給が必要なのだが、
行政側は、供給過剰に備えるためにまずは区立園をつぶす方針。
一般的には区立園はベテランの保育士が多く、
法律や各種ガイドラインを守った質の高い保育が行われると言われている。
しかし、行政は民間園を守るために区立園は廃止する。
一方、質に問題がある民間園も淘汰されずそのまま残っていく。


行政も、立ち入り検査も行ってはいるが、結果は非公表。
保育の質ガイドラインも設定されてはいるが、
非常に抽象的な表現が多い。

(保育の質ガイドラインへ、waybackのリンク。↓)

https://web.archive.org/web/20200410201352/https://www.city.tokyo-nakano.lg.jp/dept/244000/d028569_d/fil/guideline.pdf

例えば一番最初のチェックポイント

子どもの権利を守る立場を自覚し、保育内容や保護者との連携等、十分に配慮している。

自分が保活する立場だったとして、このガイドラインを基に

保育園の見学に行って、それで質の悪い保育園を見抜けるか?

私はできないと思う。

ベテランの保育士が監査に入ればできるか?それも難しいと思う。

抽象的すぎるガイドラインが何故良くないか。

行政はブンショ主義なので、文書にないことはできないから。

ここはやべえと思っても、文書に違反していない限りは指摘できない。

子供の権利に関する上掲のチェックポイントについて、違反していると明確に指摘できる状態というのは、まずないだろう。

だから、行政による質の監査はあまりあてにならないと思っている。

 

特に認可は一度入ればほぼ転園できない。
園選びの際には、人件費(と、人件費率)が異常に低い園や、主任の勤続年数等はぜひぜひチェックしてほしい。

 

ちなみに、 東京都のこぽるでほぼすべての園で公開されている。

あの園の先生は、お給料いくらなのかを調べる。 - 育児・保活データ集@中野

 一覧も作った。古いデータだけど。

中野区の私立認可保育園 勤続年数/人件費率/平均月給一覧(H29データ) - 育児・保活データ集@中野

 

もし、入った園に不満だったら、弁護士にも相談できる。

入園選考についての不満を無料で弁護士に相談できる。 - 育児・保活データ集@中野

 

自分の子供は自分で守るしかない、、とっても残念だけど。。

入園選考についての不満を無料で弁護士に相談できる。

福祉オンブズマンという制度があるらしい。

++++++

区の各種福祉サービスの提供や金銭の給付、施設入所等の措置など、区の福祉サービスの個別の適用に関する苦情について、福祉オンブズマン(福祉サービス苦情調整委員)に申し立てをすることができます。

弁護士や大学教授などの福祉オンブズマンが、申し立てを受けた苦情を公平な第三者の立場から調査・審査をし、その結果を申立人に回答します。

*******

https://warp.da.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/11449459/www.city.tokyo-nakano.lg.jp/dept/401500/d004280.html

2020.4現在では、以下の二名がオンブズマンになっている。
岩志 和一郎(早稲田大学法学部教授)
大島 やよい(弁護士)


相談対象となる、「福祉サービスの利用や決定された内容」には、もちろん保育園関係も含まれる。

例えば、過去には保育園関連にこんな相談事項がある。
読んでみると、いかにも起こりそうな身近な困りごとが多い。
(いずれも、過去の報告書に詳しく記載があるので興味のある方はどうぞ。)

保育園入園相談の際の案内が不適切であり、結果的に入園のチャンスを逃した。
(2015年)

4/1に認可外入園、5/1に職場復帰したが、認可外補助金が支払われず納得できない。
(2013年)

保育園でのおむつ替えが適正な頻度で行われていないのではないか。
(2010年)

入所決定通知に、第三者あての通知が紛れ込んでいた。個人情報の管理がずさんではないか。
(2010年)


相談の日程はほぼ毎週火曜日(日によって午前または午後)で、電話での相談も可能。前週の金曜日までにアポイントを取ればよいとのことなので、平日仕事でも少し時間をやりくりすれば相談はできそう。

https://warp.da.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/11449459/www.city.tokyo-nakano.lg.jp/dept/401500/d001821.html

(*基本、リンク切れを起こさないため、アーカイブサイトにリンクしていますが、相談日程など最新の情報は2020.4現在では以下)

https://www.city.tokyo-nakano.lg.jp/dept/401500/d001821.html

なお、自治体によって制度の名称がいろいろ違う。
H27年の委託調査で、総務省が一覧を作ってくれているので、
自分の自治体にこの制度があるか確認できる。
地方公共団体における公的オンブズマン制度の実態把握のための調査研究報告書

(PDFの15/113に一覧あり)
https://warp.da.ndl.go.jp/collections/NDL_WA_po_print/info:ndljp/pid/11453473/www.soumu.go.jp/main_content/NDL_WA_po_000423175.pdf

私も昔、区の保育園担当にひどい対応をされたことがある。
とある区議に相談したが、まるで役所の代理人のような、
木で鼻をくくったような回答をもらい非常に落胆した。
ある意味、彼らは行政マンと仲良しでないと商売ができない。
ので、本気で喧嘩したい向きにはお勧めできない。
(ただ、寝技のような解決を希望するならいいかもしれない)。

かといって個人が役所に喧嘩をしてもまず勝てない。
オンブズマンの解答を見る限り、腹オチする解決に至った事例というのは
残念ながら見当たらないが、かといって泣き寝入りするよりずっといい。
そういう場合にこのオンブズマンは一つの選択肢としてよいのではないか。

このほか、行政の用意する相談窓口がいろいろある。
(入園選考に関する苦情は対象外になる)上からお手軽な順番。

保育園「苦情相談窓口」

特に社会福祉法人の場合は、苦情相談窓口が設置されていることが多い。入園の説明書などに書いてあるはず。(社会福祉法人の場合は苦情解決指針を定めることが望ましいという通達がある(*1))。ただ、窓口は園長や主任保育士が担当していることが多く、客観的な調査を望む場合は向かないかもしれない。


東京都社会福祉協議会「福祉サービス運営適正化委員会」

https://warp.da.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/11334707/www.tcsw.tvac.or.jp/activity/tekiseika

保育園や市区町村に相談してもらちが明かないときを想定している模様、ただこういう組織があるということを知っておくとよいと思う。「相談」と「苦情申し立て」があり、相談の段階であれば匿名でも可能。

中野区「民間福祉サービスの紛争調停制度」
https://warp.da.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/11449459/www.city.tokyo-nakano.lg.jp/dept/401500/d001826.html


相談にかなり手間がかかりそうである。

またこの10年利用実績なしなので、
役所もかなり消極的な対応になるだろう。
三者を入れて本格的に調査を望む場合には向いているかもしれない。

東京都の福ナビにあった相談事例。主語がはっきりしないのだがおそらくこの調停委員会のことか…?保護者が望んだ解決(転園?)ではないかもしれないが、一定の納得には至った様子。
http://www.fukunavi.or.jp/fukunavi/contents/kujou/manual/jirei2013_01.html


(おまけ)

中野区がオンブズマンを開始したのは、平成2年、全国でも川崎市とならんで初めての事例だった(*2)。川崎市オンブズマンは取扱件数が年に120件以上。中野区は10ちょっとにとどまっている川崎市は行政全般が取り扱い対象という違いがあるが)。
ちなみに、上掲の総務省の報告書では、オンブズマンH27年の調査段階で104自治体が導入とあり、必ずしもすべての自治体にあるわけではない。
このような制度がある中野区は非常に恵まれている。
入園選考その他ご不満のある向きは利用する価値はあると思う。


(*1)

「福祉サービスに関する苦情解決」関係 厚生労働省通知(平成29年3月7日))
https://warp.da.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/11402273/www.pref.okayama.jp/page/507287.html

(*2)
森 長秀
公的オンブズマン制度に関する一考察 : 一般型オンブズマンと福祉オンブズマンとの比較を踏まえて(法政論叢2002 年 38 巻 2 号 )

https://www.jstage.jst.go.jp/article/jalps/38/2/38_KJ00003722451/_pdf/-char/ja


なお、今回(他のもだけど)の記事も、法律の素人が2~3日の片手間の調査で調べた内容でまとめています。 実際の相談の際はリンク先サイトをよく御覧になってくださいませな。どなたかのお役に立ちますように…。

認証/認可外在籍なら、東京都ベビーシッター助成を使うといいよという話。


東京都のベビーシッター助成は、フルタイムですべてシッターで賄おうとすると税金が高くなり全然使えないし、という話。一体だれが使うのこれ、という突っ込みどころ満載な制度なわけだけれど、唯一使えそうなパターンとして、「高所得(多分世帯年収1200万以上くらい)で、認証/認可外を利用している家庭」かもしれないということに気が付いた。

 

私の住んでいる中野区では、認証/認可外に在籍している場合、「認可に在籍していた場合の保育料と、認証の保育料の差額」が補助金として出される。

 

すごくざっくりなのだが、年収800万前半の場合、住民税所得割はおよそ25万円。

(参考→住民税所得割額と推定年収の関係をまとめました | よどきかく 

このとき、認可に在籍していた場合の保育料は34200円となる。
認証の保育料が60000円とすると、差額の15800円が補助金として区から支給される。

 

一方、例えば年収1500万の場合は、住民税所得割がおおよそ100万円となり、認可保育料が70400円。この場合は、認可保育料>認証保育料となるため、補助金が出ない

 

ベビーシッター助成と、認可外補助金を併用することはできないが、逆に言うと認可外補助金を受け取らなければ、ベビーシッター助成は使えることになる。

問題の雑収入で税金もりもりの件も考慮すると、さてシッターへの支払いは実質いくらになるのか。

世帯年収1500万円の場合は所得税率33%になる。仮にシッターの時給が2000円の場合、実負担額は、1時間あたり

実費支払い150円+増税分610円(補助金分1850円×0.33)=760円。

となり、かなり割安でシッターを利用することができる。

残念ながら病児には使えないそうなのだが、例えばこんな使い方がありそう

・病み上がりで朝はお熱がないが、保育園に行かせるの微妙、1日家でゆっくりさせたい

・帰宅~寝かしつけまでワンオペでしんどいのでお迎え~お夕飯までの2~3時間

・土曜日ゆっくりしたいので、半日依頼してのリフレッシュ時間確保


(土曜日や平日夕方など、自分が在宅中には正面切っては認められないと思うが、在宅ワークだとか言い逃れも可能だし、現実的にはそこまで照会しないだろう。)

 

年収1500万もなく、ある程度認可外補助金をもらっている場合でも、シッター時給との差額1240円分がお得になるわけなので、例えば月20時間以上とかシッターを利用するのであればお得額24800円となり、年収800万円でもシッター助成を申請したほうが得ということになる。

 

私は個人的にちょこちょことシッターを頼んでとても楽している。会社の福利厚生が効くので、自費負担は700-800円程度。これくらいだと本当に気軽にお願いできる。

また、基本特定の方数名に定期的に依頼しており、第二のおばあちゃん感覚でとても頼りになる存在になっている。

(ちなみに自分はキッズライン を使っている。シッターさんとも馴染みになると、公式では病児NGだけど短時間なら引き受けてくれたり、色々と融通も利く…。)



ファーストステップは、費用の面でなかなかハードルが高いけれど、認証・認可外+シッター助成の合わせ技があれば、育児がかなり楽になると思うので、検討してみるといいと思う。

小1の壁覚書

 

 

そろそろ年度末が見えてくるので、どなたかのご参考になれば…。

小1前後に発生したタスクあれこれ、覚書です。

就学前

年少から通信教材をやっていたおかげで、

2桁の足し算やひらがな一通りはすいすいかけていた。

入学説明会では、自分の名前がかけて、

ひらがなを全部読めればよい、

と言われるけれど実際にその程度で

入学すると後で苦労しそうではある。

就学前説明会(2月ごろ)以降

購入すべき用品リストが提示されるので、

それに従い買い集める。
文房具や折り畳み傘など常識の範囲。
ただ、卒園イベントと同時並行で

購入せねばならないので
何かとせわしない…。
名前入り鉛筆やら下敷きは、

卒園記念で保育園から配られることも

あるので確認してから用意するとよい。

一番面倒なのが、体操着など指定の店

に出向かないといけないものと、
大まかなサイズ指示があった

ランチョンマット、レッスンバッグの類。
特にランチマットは横長のが

アマゾンで見つからず難儀したが、
ふたを開けてみると

正方形タイプでも大丈夫だった。
子どもの好き嫌いもあるので、

バック系はネットではなく

店頭で現品をみながら購入。

 

4月1日から入学式まで


入学式までは学童で弁当が必要。
学童は開所が8時なのだが、

送っていくと会社に間に合わない。
7:50に学童の前に子供をおろして

それから出勤したりしたが、
時間前に来るなとお小言を

食らった(無視した)。

 

入学式(平日)


ここで新たな名前つけタスク発生する。
この日に配られる学用品

(教科書、文房具)が多数あり、
2日後までに名前をつけよとのお達し。
また、登校用の黄色い帽子に下校班の

リボン縫い付け、翌日まで

さらに、1カ月後ぐらいまでの

猶予はあるが、この日配布される
計算グッズに名前をすべて

つけなければならなかった。
おはじきに名前シールを貼るのだが、

ピンセットで貼った( ;∀;)

連絡帳システム

欠席の場合は学校への電話連絡は不可、

お友達に連絡帳を持って行ってもらう。
ということは相手の親の連絡先も

わかっていないといけない。
そして、その連絡帳を託すお友達を

紙に書いて入学式翌日に提出させられる。
なんという無茶ぶり。
保育園などのつながりで事前に

連絡帳シンジケートを
作っておくことをお勧めする。

 

初回保護者会

(入学式の翌週か翌々週、平日)

入学式に、いきなり期日指定され、

翌週平日午後に召集をかけられるわけだが、
年度初めに入学式で一日休んでいるのに

さらにまた休むのは非常に心苦しい。
結局、うちは調整がつかず休んだが、

この日はPTAの役員決めがあった模様。
なお、私のPTAスタンスとしては、

お手伝いなどできる限りの協力はするが、

役員は当面やる気ない。
もし本当にギリギリになって

押し付けられそうになったら、
じゃあPTAは退会します、

というしかないと思ってる。


登下校


小学生とはいえ、いままで一人歩きを

していなかった小1がいきなり一人で

登校するのはかなり厳しい。

うちは幸運にも顔見知りの

上級生がいたので連れて行ってもらえた。
知り合いは、親がフレックスにして

一緒に登校した人もいる。

思えば、小学校がそれまでの

生活範囲外なので余計大変だったかも。
年中ぐらいから、意識的に小学校の

近くの公園に行ったり、
土日の校庭開放を利用して学校を

意識付けしておくといいかも。

 

プリント管理

有名な話だが、やたらとプリントが来る。
それも内容があまりまとまっておらず

バラバラとおかしなタイミングで

来るので苦労する。
最初はアプリを使ったりしていたけど、
結局はクリアファイルにぼすぼす

挟んでいく形になった。

 

そのほか。

親は、できれば、小1に上がる段階で

自分の異動が被らないように
調整できたらいいと思う。

私は同じ部署内ではあったが
微妙にチームの組み換えがあり

かなり疲弊しました…。